当社では、電子部品の成形に使用される超高精度金型の設計・製作に長年携わってきました。その中で、高度な技術を培ってまいりました。当記事では、そんな当社が保有する技術を用いたウス(ダイス)段付き金型についてご紹介します。
ウス(ダイス)段付き金型は、上パンチ、ウス(ダイス)、下パンチにより構成されています。パンチ多段式金型の違いとしてウス(ダイス)側に段がつく点が違いになります。用途として、パンチが細長いものに採用されることが多いです。また、ウス(ダイス)内部に段付き加工を施すため、精度を出し難い金型になります。下図は、ウス(ダイス)段付き金型の一例です。是非ご参照ください。
ウス(ダイス)段付き金型は、加工や測定が難しい金型になりますが、パンチ多段式金型では加工できない場合に採用されています。
パンチ多段式金型でパンチが細長いものを使用すると「パンチの強度の弱さ」「プレスした際に製品の密度のバラつきが出てしまう」といった2点の問題からパンチが破損する・曲がる、成形不良が起こります。
そのため、ウス(ダイス)段付き金型を使用すると、ウス(ダイス)に力がかかるためパンチの折れや、曲がりを防ぎ、細かいパーティングラインの金型でも対応が可能になります。
下図は、上述の金型の断面を拡大した図です。ご覧いただくと分かる通り、ウス(ダイス)に段が付いているのがお分かりいただけるかと思います。
いかがでしたでしょうか。今回は、ウス(ダイス)段付き金型についてご紹介しました。
桂精密では多段式金型の製作を得意としており、これまで多数の製作実績がございます。また、独自の技術・ノウハウを用いることで、多段式金型のみならず、世界最小レベル、0302タイプの実用金型の製作にも対応しております。
0302タイプとは0.3mm×0.2mmの極小サイズの金型のことで、精密な部品の量産に使用される金型になります。
「製品開発したいけど、部品製造のための金型が作れなくて困ってる・・・」
「製品の品質向上のためにより高精度な金型を設計製作できるところがない・・・」
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