極小・高精度・難形状の金型を高品質にする技術やノウハウおよび基礎知識をご紹介!
超硬金型とは超硬合金で製作された金型になります。
超硬合金はタングステンカーバイドが主成分であり、耐摩耗性、耐久性、離形性が非常に高いことが特徴です。
金型は部品どうしの接触や摩擦など摩耗のスピードが早く、摩耗の状態が許容限度を超えてしまうと金型の破損や不具合、成形品の不良などにつながってしまうため、高い耐摩耗性が求められます。
摩耗には接触したりこすれあう部品どうしが、磨り減ってゆく正常摩耗の他にも摩耗の種類があります。
部材間の硬度差によって起こるアブレシブ摩耗、部材同士の衝突によって生じた凝着部の脱落によって起こる凝着摩耗、負荷と除荷が繰り返され...
HRA90とは硬度のことで、ロックウェル硬さで表した硬度になります。
ビッカース硬さで言うところのHV1400と同程度の硬度になります。
ロックウェル硬さは測定する材質に圧子を載せて荷重をかけ、その時のくぼみの深さを測定する測定方法になります。
HRAの他にHRBやHRCがあり、このHRの後ろについているA、B、C、はスケールのことを指しています。
超硬合金の材質を表す際にはこのHRA硬度も一緒に表されます。 ...