極小・高精度・難形状の金型を高品質にする技術やノウハウおよび基礎知識をご紹介!
当社では、電子部品の成形に使用される超高精度金型の設計・製作に長年携わってきました。その中で、高度な技術を培ってまいりました。当記事では、そんな当社が保有する技術を用いたパンチ多段式金型についてご紹介します。
パンチ多段式金型とは?通常の金型は、上パンチ、ウス、下パンチにより構成されています。これに対し、パンチ多段式金型は、複数の上パンチ、下パンチがある金型を指します。複数のパンチにより構成された金型(パンチ多段式金型)を用いることで、より高度な製品を製作することができるようになります。しかしながら、このパンチ多段式金型を使用し、製品を成形するためには、専用のプレス機が必要と...
超硬加工とは、タングステンカーバイドにコバルトや炭化チタン、炭化タンタルなどを混合させた超硬合金に切削、研削、放電等の加工を施すことです。超硬合金はその名前の通り硬度が極めて高く、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇ります。そのため、超硬合金を加工する超硬加工は難加工であり、通常の工具では加工することができません。
そのため、切削加工や研削加工はダイヤモンドツールによって行われます。ダイヤモンドツールは工具の一部に天然ダイヤモンドもしくは人造ダイヤモンドを使用した工具のことで、切削工具や研削工具では切れ刃にダイヤモンドが使用されています。
超硬合金とは?超硬合...
ダイス鋼とは、冷間金型用の合金鋼であり「HRC60」とも呼ばれているものです。
ダイス鋼は鉄をベースに、クロム、炭素、モリブデン、マンガン、ケイ素、バナジウムを含めた合金になり、
薄板の金属プレス金型に良く使用されています。また、耐摩耗性の観点から大量生産に向いています。
そのようなダイス鋼の特徴を3つ下記で紹介いたします。
①熱処理することによって、硬度がHRC58以上になり、加工を行った際に発生する歪みが少なく寸法精度が高い特徴があります。
②焼き入れ性に優れています。ワークが大きいものでも、空冷で焼き入れ処理が可...