明確な穴径等の定義はありませんが、一般的に、Φ0.5mm以下の穴加工を微細穴加工と呼びます。微細穴加工は、精密機械部品、半導体、内視鏡、医療機器、時計部品、自動車部品など幅広い分野で活用されています。微細穴加工では、超高精度な加工が求められるため、高機能な設備と共に回転速度・温度などの加工条件に加え、基準穴と加工面を同一にするなど設計段階からの品質の作りこみが非常に重要となります。
超硬加工・超硬金型センターを運営する桂精密では、この微細穴加工を得意としております。そこで、本記事にて当社の微細穴加工技術についてご紹介します。
桂精密では、細穴放電加工機を用いて微細穴加工を実施しております。具体的に当社が保有している設備は下記よりご確認ください。
>>当社の保有設備はこちら!
これらの設備や、最適な加工条件出し、独自の加工方法を用いることで、加工が難しい超硬合金であっても、最小径φ0.18までの微細穴加工を施すことが可能です。また、細穴加工機を使用しているため、幅広い板厚に対応することが可能です。さらに、これらの微細穴加工を施すことができるため、これらの穴を基準としたワイヤーカットを行うことも可能です。
下記写真は、実際に当社にて板厚15mmの製品に、φ0.18、Φ0.22、Φ0.32、Φ0.46の微細穴加工を施した様子です。 当社では、このような微細穴加工を真円度±5μm以内、直角度±10μm以内 、ピッチ精度±3μm以内((穴100個以内の場合)の精度で行うことが可能です。
上述した当社の微細穴加工技術を活かすことで、下記写真のような超多数個取りの粉末成形金型を製作することが可能です。また、幅広い板厚の微細穴加工が可能であるため、厚みのある成形品に使用する金型の製作にも対応しております。弊社が製作した超多数個取り粉末成形金型を下記にてご紹介します。
当製作事例を動画でもご紹介しています。是非下記よりご視聴ください。
いかがでしたでしょうか。今回は、当社の微細穴加工技術をご紹介しました。桂精密ではこうした微細穴加工に対応しており、高い精度が求められるコンデンサーやインダクター、電子部品用の製品におきましても高品質のサービスを提供しております。
また、微細穴加工等の微細加工技術を活かし、世界最小レベル、0302タイプの実用金型の製作にも対応しております。0302タイプとは0.3mm×0.2mmの極小サイズの金型のことで、精密な部品の量産に使用される金型になります。スマートフォンやスマートウォッチのような小型で高性能な電子端末においては、内部の微細な部品を作ることのできる金型が必要不可欠です。私たちは小さな金型が作れるというだけでなく、長年培ってきた技術により極小・難形状の金型でも±0.0025mmクラスの高精度で実現することが可能です。
「製品開発したいけど、部品製造のための金型が作れなくて困ってる・・・」
「製品の品質向上のためにより高精度な金型を設計製作できるところがない・・・」
というお困りごとがおありでしたら、お気軽にご連絡ください。
試作品も承っておりますので、お客様の電子機器のさらなる進化に貢献いたします!