細穴加工とは小径の穴を開ける加工になります。一般に細穴加工と言っても、どこからどこまでを細穴加工と言うかについては様々で、BTA加工やガンドリル加工でも細穴加工と言われる方もおられます。
これらの加工能力は穴径が最小でもφ0.5クラスになってきますので、コンデンサーやインダクター、電子部品用の製品などの微細領域での加工はなかなか難しいです。
さて、それでは微細領域における細穴加工、ここでは上のBTA・ガンドリル加工と分けるために「微細穴加工」としてご紹介いたします。
微細穴加工ではBTA・ガンドリル加工機ではなく、より微細な加工ができるアンドロイド加工機や細穴放電加工機などが必要になります。
弊社でも使用している碌々産業株式会社の超高精度高速微細加工機【AndroidⅡ】は「実加工精度±1μm以下の追求」をコンセプトに開発された加工機で、排熱対策強化やガイド部キャリッジ冷却により熱影響による変位を低減し、長時間のマシニング加工でも高精度を維持できます。
最高主軸回転60,000min-1のこのアンドロイド加工機は非常に高精度の加工が可能です。
細穴放電加工はソディックの細穴放電加工機の他、ワイヤー放電加工機を使用します。
細穴放電加工機は主にワイヤー放電加工用の加工開始穴を形成するために使用し、高精度の微細穴加工を施すには細穴放電加工機とワイヤー放電加工機を併用いたしております。
桂精密での微細穴加工の加工能力は、下穴最小径が厚み5mmのときφ0.18 ±1/100、仕上げ最小径(仕上がり寸法精度)が 厚み5mmのときφ0.22 ±1/1000、穴径公差が仕上がり寸法厚み5mmのとき± 1/1000になります。
放電加工のような非接触の加工方法であれば超硬合金のような極めて硬度の高い金属でも精密に加工することが可能ですが、超硬より柔らかいSKD材の場合であれば切削加工で直彫りする方が加工コストが安くなります。
直彫り加工の場合でも寸法精度がよく、さらにラップ工程が不要になりますので、工程短縮に貢献します。また、複雑な形状に対しても最終精度が安定いたしますので、総合的に考えると費用が割安になるケースもございます。
また、画像測定機であるニコンのNEXIVを保有しております。
こちらは垂直落射/透過/8分割リング(3入射角)の3種類の照明による的確な明度を保つことにより、高倍域観察も正確に行うことができます。
微細領域における微妙なエッジの検出や高精度かつ複雑形状の測定が行えます。
それぞれの製品に応じた寸法・形状を高い品質でお客様にお届けするためにこうした測定機も取り入れております。
桂精密ではこうした微細領域における微細穴加工にも対応しており、高い精度が求められるコンデンサーやインダクター、電子部品用の製品におきましても高品質のサービスを提供いたしております。
微細・高精度・高品質の加工でお困りであれば是非お声がけください!