微細加工というものの定義はまちまちです。
微細領域の加工を指しますが、どの程度のピッチや穴径、溝や凸凹からが微細な領域なのかは企業によって違います。
当社では主に電子部品や半導体向けのセラミック成形・抜き金型、SKD・WC高精度部品の設計製作を行っております。
加工範囲はSK材Φ200~0.30・WC材Φ100~0.30、加工精度は±0.0025であり、当社で行っている加工は微細加工と言えると思います。
当社は油加工液の細線ワイヤー・形彫り放電加工機を所有し、超精密な加工が可能です。
一般的なワイヤー放電加工機では水を加工液として使用しますが、放電ギャップが大きく最良面粗さは油加工機に劣ります。油加工液を用いることで、放電ギャップが狭く、非常に高い加工精度を実現します。また、より小さなワイヤー径を選択することで、コーナーRを小さくすることが可能です。
安定した加工と高い形状精度を保ち、加工液として油を使用することが望ましいです。
当社では、60,000rpmのMCを使用しており、これにより超精密な加工が行えます。
特に、微細電極をMCで製作し、微細形状加工に対応しています。
この高速MC加工は、放電加工よりも加工速度が速く、より複雑な形状や細かなディテールの加工に適しています。
当社はプロファイル研削盤を所有し、金属加工の中でも特に超精密な形状仕上げを必要とする場面で用いられます。
プロファイル投影図に沿って超高精度な研削加工を行い、極小ワーク用の微細な金型や部品に対しても、少ない取り代で確実な研磨を可能にします。
この技術は、複雑かつ超精密なパンチの製作にも適しており、当社ではツールの先端が2/100Rまでのパンチ製作が可能です。
放電加工は、水または油加工液を使用して行われます。油加工液では放電ギャップが狭く、加工精度が非常に高くなります。また、超硬の場合はコバルトの流出による腐食を防ぎ、加工面を硬質層にすることができる点もメリットです。
当社では、放電加工だけでなく、形彫り放電加工においても、微細電極をMCで製作し、微細形状加工を可能にしています。
当社のMCによるSKD・WC直彫り加工は、放電加工より加工速度が速く、電極製作が不必要であるため、リードタイムが短くなります。
これにより、短納期での提供が可能となり、面相度が放電加工よりも優れているため、加工可能であれば、より複雑化・高度化する金型への対応及び最終精度の安定化に寄与します。
当社では、LAP加工においても、最良面粗さ(Ra0.01)までベテラン社員によって仕上げを行っています。この工程は、最終的な製品の精度を高め、高品質な仕上がりを保証します。